医療保険の種類とは?それぞれの特徴や保障内容を解説
- 2022.07.04

医療保険には、公的医療保険制度による社会保険、国民健康保険などと、民間の保険会社が販売している民間医療保険があります。
公的医療保険は必ず加入が必要なため選ぶ余地はありません。
一方、必要に応じて加入する民間の医療保険は、その種類を踏まえてご自身に合ったものを選択することが大切です。
そこで今回は、民間の医療保険の種類とそれぞれの特徴、保障内容などについて詳しく解説します。
目次
公的医療保険と民間医療保険の違い
まずは、公的医療保険と民間医療保険の違いについて簡単に確認しましょう。
公的医療保険は法律によって強制的に加入することになります。
国民の生活安定や福祉の向上などを目的としており、高額療養費制度をはじめとしたさまざまな制度が設けられています。
一方、民間医療保険は加入が個人の判断に委ねられており、健康上の不安を抱える方が加入することが特徴です。
公的医療保険で補えない部分を民間医療保険で補うことが基本的な考え方のため、
自身の健康状態や貯蓄、収入などさまざまな要素を踏まえて民間医療保険を選ぶ必要があります。
民間医療保険の販売会社
民間医療保険は、民間の保険会社が販売しています。
保障内容や保険料などは各社が独自に開発しており、それぞれに特色があります。
2001年7月の第三分野の完全自由化により、多くの保険会社が医療保険の開発・販売に乗り出しました。
従来の民間医療保険は、死亡保障に特約を付帯するものが中心でしたが、
現在では入院や手術、通院に際して保険金が支払われるものも多く登場しています。
一部、ネットで申し込むタイプの保険を除き、医療保険を主に取り扱うのは生命保険会社です。
なお、保険商品の保障内容や保険料などは、国の制作や社会情勢などに影響を受けるため、
良い保険が見つかった際は早めの加入も視野に入れましょう。
民間医療保険の種類
民間医療保険にはさまざまな種類があり、それぞれ保障内容や保険料などが異なります。
保険は万一に備えるもののため、自身にとって必要な保険を見極めることが大切です。
民間医療保険の種類とそれぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。
終身医療保険
終身医療保険とは、保障が一生涯続くタイプの保険です。
一定の年齢まで保険料を払い続ける「短期払い」と一生涯払い続ける「終身払い」があります。
保険料の払込期間が終了するまで、保険料の額は一切変わりません。
最終的な保険料の払込総額が事前にわかるため、家計管理の面でメリットがあります。
その一方で、何十年も加入を続けると、次第に保障内容と現状が合わなくなる可能性があるため、定期的な見直しが必要です。
しかし、保障内容や保険料が一生涯変わらないことで、保険を見直す機会が減ってしまう場合があります。
保険はそのときに合ったものに加入することが原則のため、終身医療保険に加入するのであれば定期的な治しを忘れないように意識しましょう。
定期医療保険
定期医療保険は、一定期間ごとに契約を更新し、その度に保険契約の内容が変わる医療保険です。
契約更新をもって保険料が上がったり保障内容が合わなくなったりする場合があるため、詳細を確認のうえで更新の有無を決めましょう。
定期医療保険のメリットは、掛け捨てである分、保険料が比較的定額になっている点です。
また、年齢や現状の変化に応じて、より適した医療保険に乗り換え・切り替えをしやすい点も魅力でしょう。
その一方で、年齢に応じて保険料が上がり、契約更新しないと保障を受けられなくなるというデメリットもあります。
中には、加入期間が長ければ保険料がそれほど上がらない保険商品もあるので、まずは詳細を確認することが大切です。
貯蓄型医療保険
貯蓄型医療保険は、一定期間保険金の支払いがなかった場合に健康還付金や祝い金などの名目でお金を受け取れる医療保険です。
保障が一生涯続き、保険料も定額の「終身タイプ」と、更新するまでは保険料が一定の「定期タイプ」があります。
一定期間、病気や怪我による通院や入院など、保険契約で定められた給付要件を満たさなかった場合に還付金が支払われることや、
貯蓄が苦手な人でも着実に貯められる点がメリットです。
一方で、保険金を受け取ると還付金が発生せず、また元本よりも多くのお金が返ってくるわけではありません。
また、掛け捨ての医療保険と比べて保険料が高い傾向があります。
女性保険
女性保険は、通常の医療保険に、乳がんや子宮がん、子宮頸がんのような女性特有の病気の保障を上乗せした医療保険です。
終身タイプと定期タイプがあります。
女性特有の病気の保障が手厚くなることがメリットですが、それだけ通常の医療保険と比べて保険料が高くなります。
がんと言えば、60代以降に発症しやすいことで知られていますが、乳がんや子宮がん、子宮頸がんなどは
比較的若い年齢での発症リスクが指摘されているため、若いからといって女性保険が不要なわけではありません。
引受基準緩和型医療保険
医療保険に加入する際は、持病を含めた健康上の不安や治療中の病気などの情報を保険会社に提供する必要があります。
引受基準緩和型医療保険とは、通常の医療保険と比べて加入する際に保険会社へ告知する項目が少ないため、
健康上の不安がある方でも加入しやすい医療保険です。
告知書の書式がシンプルで短時間で回答できるため、加入審査のわずらわしさを軽減できます。
その一方で、通常の医療保険と比べて保険料が割高な傾向があります。
通常の医療保険に加入できる人が引受基準緩和型医療保険に加入すると損をすることが多いため、注意が必要です。
無選択型医療保険
無選択型医療保険とは、健康状態に関係なく加入できる医療保険です。
引受基準緩和型医療保険よりもさらに加入しやすくなっています。
ただし、契約から一定期間が経過しなければ保障が適用されません。
また、医療保険加入前にかかっていた病気による通院や入院、手術などに対する保障は対象外です。
通常の医療保険や引受基準緩和型医療保険と比べて保険料が割高な点にも注意しましょう。
保険の相談先
民間医療保険に加入する必要性がわからない、家族構成や持病、収入、ライフプランなど、
さまざまな観点から加入する保険を知りたい場合は、専門家に相談するのがおすすめです。
お金・保険の専門家が現在の状況を踏まえて必要性が高い医療保険を提案してくれます。
医療保険のパンフレットを大量に取り寄せたものの、結局はどれに加入すべきかわからないという方は少なくありません。
保険料は毎月支払うため、家計にも影響を及ぼします。
保険料を無駄に支払ったり、万一のときに満足できる保障を受けられなかったりする事態を防ぐためにも、保険選びはプロに相談することが大切です。
まとめ
医療保険には、終身医療保険や定期医療保険、貯蓄型医療保険などの基本的なものの他に、
女性保険や引受基準緩和型医療保険など、特殊なタイプの保険もあります。
最適な保険は個々の状況で異なるうえに、状況が変化すると最適な保険も変化します。
そのため、保険会社に相談しつつ、自身にとって最適な保険を選択するとともに、定期的に保険を見直すことが大切です。
千葉 保険相談・見直し.comでは医療保険に関わらず、お金の相談なども無料で受け付けております。
まずは一度ご相談ください。